韓国お寺巡り研究会



『寺旅研究家』吉田さらささんと行く〜百済の微笑み・忠清南道 石仏めぐり4日間〜大陸から日本に至る仏教文化の通り道を訪ね歩く〜

★寺旅研究家の吉田さらささんと行く石仏めぐりの第2弾! 昨年の初回石仏めぐりは慶州南山を旅し、お陰様で好評により第2回目を開催する運びとなりました。今年は忠清南道に数多く残されている石仏、石塔を訪ね歩きます。

 韓国の中西部に位置する忠清南道は古代、百済の領地でした。百済は高度な文化を持ち、日本にも多大な影響を与えました。この高い文化は大陸から来たものですが、その文化の道は山東半島から黄海を渡り、ここ忠清南道の泰安半島に到着しました。ここから百済の都、公州や扶余にもたらされたと言われています。韓国の国宝、瑞山と泰安の三尊仏はそのルート上に建立されたものです。

 そしてこの文化は新羅にもたらされ、慶州の石窟庵や南山にある数多くの石仏が建立されました。昨年の慶州南山から文化の道を逆さに辿り、今年は百済の石仏を詳しく見て回ります。秋の韓国で古の文化に触れて見て下さい。


【ツアーポイント】

≪出発日≫ 2014年10月12日(日)
≪期  間≫ 10月12日(日)から15日(水)までの3泊4日 ◎ソウルでの延泊希望、承ります。
≪出発地≫羽田・成田・新潟・中部・関西・岡山・広島・福岡

★本ツアーのインストラクターは石仏の研究家としても有名なテラタビスト(寺旅研究家)の吉田さらささんです。共に旅をしながら忠清南道の石仏などの遺跡について、その由来など解説していただきます。

★大韓民国の国宝に加え、宝物に指定されている石仏、石塔も数多く見学致します!

★百済文化の宝庫、扶余と公州の国立博物館を見学致します!

★白馬江遊覧船やロッテリゾートや大型マートでのショッピングなど観光も満載!

★お食事はカルビはもちろん、扶余のサンパプや蓮の葉ご飯、礼山の川魚のメウンタンなど忠清道の名物を堪能!

★1日目の宿泊は礼山にある徳山温泉、3日目の宿泊は大田・儒城温泉です。韓国の温泉をお楽しみ下さい。


テラタビスト(寺旅研究家) 吉田さらささんとは

 早稲田大学第一文学部卒業後、 集英社に入社、10年の間「ノンノ」のファッションページを担当。その後、妊婦さんの専門雑誌の「たまごクラブ」にて、数年間編集長を務め、しばし休業。 休業中にかつて学んだ仏教美術を再度興味を持ち、寺巡りを開始、そのまま職業とする。現在はあのAll Aboutでテラタビスト(寺旅研究家)として「神社・寺めぐり」カテゴリのガイドを担当していて、雑誌「Wasabi」、「毎日が発見」などでも記事を執筆。最近では韓国の寺巡りの取材やガイド役も開始。 著書に「奈良 寺あそび 仏像ばなし」「お寺に泊まる 京都散歩」(新宿書房)「お寺で遊ぶ 東京散歩」(新宿書房)など。


★瑞山龍賢里磨崖如来三尊仏と泰安東門里磨崖三尊仏立像★

 瑞山龍賢里(ソサン・ヨンヒョンニ)磨崖如来三尊仏は伽耶山の崖に刻まれた、百済時代後期に作られた仏像で、1959年に発見されました。韓国で発見された磨崖仏像の中でも一番古いものと知られています。その穏やかな微笑は「百済の微笑」と呼ばれ、光のあたる方向によって様々に変化すると言われている神秘的な仏像です。

 一方、泰安東門里(テアン・トンムンニ)磨崖三尊仏立像も6世紀の建立と言われ、当時の百済の思想が取り入れられた形態をしています。これら石仏のある泰安半島を含む忠清南道西部は中国・山東半島とを結ぶ海上交通路となっており、中国からは海を渡って盛んに文化が流入しました。この石仏はインド等に多い石窟寺院の流れを受け継いだものが中国・朝鮮半島に行くにつれ変化したと言われています。

 石窟寺院の流れはここ百済から新羅に行き、慶州の石窟庵や南山に受け継がれました。これら石仏を見学しながら古代のロマンに浸ってみてはいかがでしょうか。

★定林寺址★

 定林寺址(チョンニムサジ)は6世紀中ごろに建立され、扶余に百済の都が置かれていた当時は大伽藍を持った王都第一の寺院でした。しかし西暦660年に新羅と唐の連合軍の侵攻により、百済は滅亡、首都の扶余と共に徹底的に破壊されました。その際に唯一残ったのが、五層石塔です。石塔の側面には唐の将軍、蘇定方が戦争勝利を記した漢字が刻まれています。ツアーではどんな文字が刻まれているか確認してみましょう!

【見学する石仏や文化財の数々】

≪唐津≫(タンジン)

 ◎安国寺址(アングクサジ) ・安国寺址石造如來三尊立像[宝物第100号] ・安国寺址石塔[宝物第101号]

≪泰安≫(テアン)

 ◎泰安東門里(トンムンニ)・磨崖三尊仏[国宝第307号]

≪礼山≫(イェサン)

 ◎海美邑城(ヘミ・ウプソン)[史蹟116号]
 ◎修徳寺(スドクサ)・大雄殿[国宝第49号]

≪瑞山≫(ソサン)

 ◎瑞山龍賢里(ヨンヒョンニ)・磨崖如来三尊仏[国宝第84号]
 ◎普願寺址(ポウォンサジ) ・五層石塔[宝物104号] ・法印国師塔[宝物第105号]

≪青陽≫(チョンヤン)

 ◎長谷寺(チャンゴクサ)・薬師如来座像および石造台座[国宝58号]

≪保寧≫(ポリョン)

 ◎聖住寺址(ソンジュサジ) ・郎彗和尚塔碑[国宝第8号] ・五層石塔[宝物第19号]・中央三層石塔[宝物第20号] ・西三層石塔[宝物第47号]

≪扶余≫(プヨ)

 ◎定林寺址(チョンニムサジ)・五層石塔[国宝第9号]
 ◎無量寺五層石塔(扶余郡外山面)[宝物第185号]
 ◎長蝦里三層石塔(扶余郡場岩面)[宝物第184号]
 ◎大鳥寺三層石塔および弥勒石仏(扶余郡場岩面)[宝物第217号]
 ◎国立扶余博物館 ・窺岩里金銅觀音菩薩立像[国宝293号]

≪論山≫(ノンサン)
 ◎灌燭寺(クァンチョクサ) ・石造彌勒菩薩立像[宝物第218号] ・石燈[宝物第232号]
 ◎階白将軍墓(ケベク・チャングンミョ)
 ◎開泰寺址(ケテサジ) ・石造如來三尊立像[宝物第219号]

≪公州≫(コンジュ)
 ◎麻谷寺(マゴクサ) ・霊山殿[宝物第800号] ・大雄寶殿[宝物第801号] ・大光寶殿[宝物第802号]
 ◎国立公州博物館 ・癸酉銘三尊千佛碑像[国宝108号] ・公州儀堂金銅菩薩立像[国宝247号]


 ご興味ある方はリンク先のフォームより宿坊研究会まで、お問い合わせください。なお、お問い合わせやご連絡頂いた内容は、このツアーを主催している『三進トラベルサービス』さんに連絡させて頂きます。


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