鳳停寺(ボンジョンサ) |
電話 |
054-853-4181 |
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交通 |
安東バスターミナルから鳳停寺行きバス、「鳳停寺」下車。 |
新羅時代の文武王12年(672年)に創建されたお寺で、義湘大師が浮石寺から紙で折った鳳凰を飛ばしたところ、その鳳凰がこの地に下りたことから、鳳停寺と名付けられたと伝えられています。近年では1999年にイギリスのエリザベス女王が訪れたことでも知られています。
韓国の木造建築物の中でも最も古い、極楽殿が見どころです。正面三間、側面四間の切妻屋根の建物で、高麗時代の建物ですが、統一新羅時代の建築様式を内包しています。その他にも朝鮮時代に建てられた大雄殿、華厳講堂、古今堂、高麗時代の三重石塔など、多くの文化財が残されています。
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境内はそれほど広くはありませんが、素朴ながら風格漂う建物が集まっているといった印象です。国宝の極楽殿よりも大雄殿の方が色が塗られていない分、落ち着きと美しさを感じてしまうのは、やっぱり日本人の感性だからなのでしょうか。
大雄殿の中に入ると、金ぴかの本尊が安置されています。中心に釈迦如来、左に観世音菩薩、右に地蔵菩薩という組み合わせです。日本ではあまり見ない三尊形式ですが、印相も釈迦如来は降魔触地印と、これまた日本では珍しい形(韓国ではあちこちで見ますが)です。お地蔵様も帽子のようなものを被っていて、これまた(当たり前ですが)韓国風。ここに限らず、韓国で仏像を見ると、なまじ日本でのイメージが強いだけに、軽い混乱状態に陥ります。
天井には絵や模様が描かれていますが、これも梵字なのか、ハングルなのか、はたまた別の文字なのか? こうしたいろんな日本との違いを探すことも、韓国のお寺を巡る楽しみの一つかもしれません。
大雄殿の隣では、ブルーシートの上で真っ赤な唐辛子を干していました。キムチの材料でしょうか? これも韓国らしい風景です。境内には9世紀頃に作られたと推定される石像如来坐像や、高麗時代の三層石塔など歴史を感じさせる文化財もそこここにありました。
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